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浜名湖の新レジャー!?竹でできた水上自転車に試乗してきた

浜松ものづくりプロジェクト運営事務局

竹を資源とした産業の創出、竹林の再生を行う浜松の企業組合「ふじのくに竹王国企業組合」による水上自転車の体験イベントが今年(現在2020年)の9月に開催されました。

以前、取材させて頂いたご縁で体験会にお招きいただき、浜松ものづくりプロジェクトのスタッフも試乗させていただきました。今記事では、そのイベントの様子をお伝えします。

 

水上レジャー×竹

竹の浮力」に着目した今回のイベント会場は浜名湖。 浜名湖での観光アトラクションの一つとして、竹を利用できないかというデモンストレーションを行います。

 

竹でできた大きなイカダ

せっかくの機会なので、少し早めに会場にお邪魔してイカダの組み立てを見学させていただきました。

浜松がタケノコの大産地に?竹のパワーで浜松をもっと活性したい。| 浜松ものづくりプロジェクト

組み立ての真っ最中

私達が到着したのが午前9時ごろ。なんと皆さん、朝の6時から集合してイカダの組み立てをしているとのこと。

浜松がタケノコの大産地に?竹のパワーで浜松をもっと活性したい。| 浜松ものづくりプロジェクト

長さおよそ6mの竹

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竹を番線で単管パイプに固定していく

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針金(バンセン)

現場では「バンセンが二つ足りない!」などの声が飛び交っていましたが、素人の私には「バンセン」がピンとこず…。後から調べたところ、針金のことを「バンセン」と呼ぶそうで、漢字に直すと「番線」。針金の太さの単位を「番線」といい、そこから派生して「針金=バンセン」というようになったのだとか。

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三人がかりで丁寧にかつ素早く括り付けていく

早速、出来上がったばかりのイカダに試乗させていただきました。

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すごく丈夫!

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イカダに乗り移る時に浮き沈みして揺れるのかと想像していましたが、安定していて丈夫な竹イカダ。

イベントには、静岡県議会議員 田内浩之議員や湖西市長の影山剛士市長など錚々たる顔ぶれ。各社新聞記者さんもいらして、今回のイベントの注目度は上々な様子。

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ふじのくに竹王国企業組合 理事長 大石さん

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開会の挨拶を述べる田内県会議員

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イカダ試乗の感想を話す影山市長

大石さん
今見ていただいているイカダの大きさはですね、6m×6m。畳で言うと、およそ24畳ほど広さがあります。
重さは一本20kgほどあり、このイカダの重さは約1トン200kg。これだけの重さのものが、水に浮いています。
ですが、今、ここにお集まりいただいている方が全員乗ってもこのイカダは沈みません。竹の浮力を実感していただけるのではないでしょうか。
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大人の男性が乗ってもびくともしない竹イカダ

大石さん
水深の浅いところでも浮くということが竹の最大の魅力です。船だと座礁してしまうような浅瀬も竹イカダなら大丈夫。この上に、人が目一杯乗っても最大五十人くらいは乗れます。
浜名湖を有効に使うための空間を水上に作り出すことができる。
私どもは、今朝の6時からこのイカダを組み立てを始めましたが、10時には組み立て上がりました。
海の上の空間をこんなに簡単に、身近な「竹」という材料で作り出すことができるんです。
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竹イカダからの景色は格別

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美しい水平線

さらに、天然素材の竹は水質汚染などの恐れがない環境負荷ゼロの素材。環境への配慮もバッチリです。

大石さん
浜名湖でこのようにして利用した後の竹は、粉砕してチップにしたり、飼料にするなど様々な形で再利用します。
本日、用意したこの竹は湖西の山で育った竹ですが、同じく湖西の養鶏場に飼料としてチップにして提供する予定になっています。

イカダとして使った後も、バラして別の形で再利用。これまでも地元の農家や養鶏場や養豚場などに竹のチップを肥料・飼料として卸している実績があり、余すところなく利用できる竹。産業間での連携をとってリサイクルしていくことで、資源を最大限に利用できるんですね。まさに地産地消。

大石さん
水面を商業施設に変えるような提案として、私の勝手なアイディアですが、この竹イカダを使って様々な取り組みができると考えています。
例えば、地元の商店街と協力して、このイカダの上で飲食を楽しむ場を用意します。そのイカダの利用のためのチケットを販売したり、その商店街で商品を購入することでイカダに乗るサービスがおまけでついてくる、という風にしてもいい。
この上で火を焚くことも基本的には全く問題ないので、イカダの上にBBQセットを用意して家族で湖上BBQをしたりすることも可能です。
 

竹の浮力を活かした水上自転車

さらにイベントの目玉として登場したのが「竹を使った水上自転車」。

大石さん
琵琶湖などの全国の主要な湖でも湖上でのアトラクションを用意していますが、浜名湖の景観や自然を守るという意味でも、環境負荷ゼロの素材でやるということに意味がある。
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組み立て前の水上自転車の部品

水上自転車は、この動力になる自転車部品と8本の竹を組み合わせたとてもシンプルなもの。

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大石さん
出来るだけシンプルに、部品の数もなるべく減らして。今日のデモンストレーション用のものは鉄製ですが、実用化する場合はサビに強いステンレス製にする予定です。
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番線で括り付ける

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構造がシンプルだと組み立ても速い

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その場で竹の長さを調節してバランスを取る

大石さん
水上バイクのアイディアは数年前から頭の中にはありました。実は、僕が自転車を改造した乗り物を作るのは今回で2回目。小学校五年の時に大人の乗っている自動車が羨ましくて、四輪の自転車を自作したんですよ。
襤褸屋(ぼろや)で、中古の自転車と乳母車を親父に買ってもらってね。うちが鍛冶屋だったものですから、小学生だったけど溶接や旋盤も出来たんですよ。
その当時のことを実際に近くで見てた生き証人がいるんだけど、今回もこの水上自転車の生き証人になってもらおうと思ってゲストで呼んでます。
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ご友人が生き証人として一番最初に試乗(厚い友情が羨ましい)

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浜松ものづくりプロジェクトのスタッフも試乗

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ジャブジャブジャブ

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ペダルを漕ぐと連動した板が回転しながら水を掻くことで前に進みます。
自転車部分のハンドルを引く動作で、水を掻く板の高さを低く調節出来る仕組みになっており、板の高さが低くなることによって、水を掻く深度が浅くなり、片方の漕ぐ力が弱くなるため方向転換が出来ます。板を伸び縮みさせる部分は、パンタグラフの仕組みを利用しているそうですよ。

浜松がタケノコの大産地に?竹のパワーで浜松をもっと活性したい。| 浜松ものづくりプロジェクト
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湖西市市長も自ら体験

 

環境負荷ゼロの眠れる資源 “竹”

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産業化を見据え私たちと竹を結ぶ活動をしている「ふじのくに竹王国企業組合」。

2018年の12月に組合を立ち上げ、今までも、廃プラ削減に向けての取り組みとしての「竹ストローのトライアルテスト」や、浜名湖に竹でつくったイカダを浮かべその上でヨガをする「バンブーヨガ」などの竹を使った新たな取り組みを行ってきました。

その活動の根幹として、浜松市及び遠州地方の放置竹林の再生、それに伴い、竹林を維持する際に出る竹を資源として産業の中に組み込む仕掛けをつくるという目的があります。

竹は3年で親竹になってタケノコを生み出します。成長して1〜3年生の竹は、竹林の寿命を若く保つために山に残しておき、4年生以降の竹は古くなって根が枯れ始めて土砂崩れや土壌の枯渇を招く前に山の外へ運び出さなければならないそうです。

管理の行き届いた若返った竹林を増やして、その竹林から収穫した竹を活用してさまざまな産業に活気をもたらす。そんな持ちつ持たれつの関係づくりが大切なんですね。

今回のイベントもその取り組みの一環として、「竹」の魅力を体験することができました。
放置竹林の話や食べられる竹の詳しいお話は、直下のリンクよりご覧いただけます。

浜松がタケノコの大産地に?竹のパワーで浜松をもっと活性したい。| 浜松ものづくりプロジェクト

浜松がタケノコの大産地に?竹のパワーで浜松をもっと活性したい。

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ほッと編集後記 ほッと編集後記

初めて竹のイカダに乗ってみましたが、その安定感に驚きました。海の上に地続きに立っているかのような心地がして、開放感がありました。大石さんのアイディアがどれも面白く、「竹のイカダの上に牡蠣小屋」や「竹のイカダの上から釣り」、「竹のイカダの上でBBQ」など、実現して欲しいものばかり。竹のイカダの上でBBQした後に、そのままイカダから浜名湖に飛び込み泳いだり…若者受けも良さそうです。見学していた近隣のご年配の方も、竹のイカダを見て「懐かしい」とおっしゃっていたので、広い層に受け入れてもらえそうだなと感じました。

 

水上自転車、楽しかった〜! ペダルを漕ぐ時の水をパシャパシャと掻く感触がとても快感でした。 安定感もあるので揺れもなく、安心して乗ることができました。同行したカメラマンが非常に上手に水上自転車を操っていて新たな才能が垣間見れました。

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乗りこなすカメラマン

ふじのくに竹王国企業組合

〒433-8103
静岡県浜松市北区豊岡町364-5
url : https://bamboo7.hamazo.tv/
tel : 08041908177


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