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シャツを手縫いで作ってみよう!

浜松ものづくりプロジェクト運営事務局

浜松は繊維産業が盛んです。
特に織物は「遠州織物」として、高い品質が評価されて国内外でその生地が使われています。
しかし、既製品を購入することはあっても、浜松の市民が地元で織られた生地でなにかをつくるという機会は案外ないもの。
せっかく「遠州織物」の産地に住んでいるのだから、既製品を買うだけでない特別な体験をしてみたいですよね。裁縫が好きな人も、ちょっぴり苦手な人も楽しめるワークショップを見つけましたよ!
今回参加したのは、はままつシャツさんの「ちくちくしましょ!」。
自分の手で遠州織物のシャツを作ることができるんです。

ワークショップの講師を務めてくださるのは、はままつシャツ代表の水野さん。

はままつシャツ
DM.Sae
代表

水野 さえ子saeko mizuno

 

はままつシャツとは

はままつシャツは、遠州織物の技術と魅力を伝え、ワークショップなどを通し浜松の人たちに「衣」を手作りする使い手を広げ育てることで地元の人がもっと気軽に織物を楽しむことができるような、遠州織物の産地である浜松ならではのスタイルを確立させる活動をしています。
「織物」という素材産業から「衣」の地域ブランドへの発展を目指しています。

 

遠州織物で「シカクイシャツ」をつくろう!

「シカクイシャツ」って何?
はままつシャツの代表、水野さんが考案した直線断ちのシャツを「シカクイシャツ」と呼んでいます。ちなみに、直線断ちというのは長方形に裁断して作られた衣服のこと。直線断ちのシャツは裁縫の初心者でも簡単に作ることができます。
また、直線断ちはサイズフリー!体型が違う人でも一つのサイズできることができるんです。
それゆえに、男性でも女性でも着ることができますよ。

生地について

申し込み時に、シャツをつくるのに使う生地を選びます。生地の種類ははままつシャツさんのwebサイトより確認することができます。
現時点(2019年4月)で選べる生地は、白井商事さんの「飛行機雲」、滝本織布さんの「空飛ぶ龍」、古橋織布さんの「Redタイル」、杉浦テキスタイルさんの「やまびこ」、大橋織布さんの「協奏曲」、遠州織物工業協同組合さんの「ヤマネコ」です。
使っている糸や織り方により、ふっくらとした生地や薄くて軽い生地などの特徴があるそうですよ。
私は、白井商事さんの「飛行機雲」を選びました。

キットの中身を見てみよう!

キットの中身は、手縫糸、縫い方の手順書、シカクイシャツ製図、キットのテキスタイル生産関係者紹介文、シカクイシャツリーフレット。

ここは胴の部分かな?

パッケージには、これからつくるシャツのパーツも入っていました。

水野さん
シカクイシャツのパーツは袖が二枚と身頃(胴の部分)二枚。
後は、見返しと言って首の処理をするためのものがあります。
首の処理の仕方は色々あるのですが、今回は見返しを使っていきますね。

肩をはいで(方の部分をつなげる)、裾をあげるのは、自分でできる箇所ということで、講習会キットでは事前に加工されています。

水野さん
このシャツのポイントは二つ。
首周りをつくること、それから、袖をつけること。
この二つができれば完成なので今日はこの二つにフォーカスしてやっていきましょう。
では、お裁縫セットの中を見てみてください。

今回のワークショップに必要なものはたったこれだけ!

お裁縫セットの中身は、糸切りバサミ、針と糸、針刺し、飴。
シャツをつくるのにはもっと専門的な道具が必要なんじゃないかと思っていましたが、家庭科の授業にでてくるものたちばかりで驚きました。

あめだ!
水野さん
集中するととても疲れるので、あめちゃんもなめながらエネルギーチャージをしましょう!
 

首周りをつくる

見返しをマチ針で固定する

見返しをつけるためにまずはマチ針で固定します。

水野さん
この見返しを中表に合わせましょう。
ナカオモテ?
水野さん
中表っていうのはね、布の表と表がくっつくように合わせること。
水野さん
じゃあ、マチ針をだしてとめましょう。
マチ針ってこれですよね…(自信なさげ)
同行スタッフ
今回、大丈夫か?笑

待ち針を打つときは、まずポイント箇所を先に留めて、それから生地が浮かないようにその間を留めていき

危なっかしい手つきでマチ針を打つ

同行スタッフ
うーん、何でしょう…。
女の子なのに、といったらなんですが、溶接体験をしているときより随分と動きがぎこちないですね。
ええ。
あの…、正直にいうと溶接の時より緊張してますね… (笑)
水野さん
ええ!(笑)リラックスリラックス!

針に糸を通して玉結びをする

実はお裁縫には苦手意識がありまして…
水野さん
そうなんだ。どのへんから苦手意識を持ち始めたの?
小学校の時の玉結びを教えてもらう授業で、あの…よそ見して聞いてなかったんですよ。
そこからあの~、トラウマに… (笑)
同行スタッフ
割と初っ端の段階で、しかも自業自得ですね。
水野さん
じゃあ、今日は玉結びもやってみましょうか。

糸の長さは、だいたい肘の下15センチくらいの長さが目安なんだそうです。

玉結びをよそ見してやり方がわからない、などというのは私ぐらいのものだと思うので、ここでは手順は割愛しますが、無事、水野さんのご指導で玉結びのトラウマを克服しました。

見返しを縫う

端から1センチほどをなみ縫いで縫っていきます。

なみ縫い
水野さん
ポイントは縫い目一つごとに針を抜かずに、連続してリズミカルに針を刺してあげること。
(絡まった糸が結び目のように絡まってしまう)ああ!どうしよう!絡まっちゃった!
最初からやり直しですか?!
水野さん
どれどれ。大丈夫。よくあることだから。(針を使って絡まりをほどく)ほら、とれた!
水野さんみたいに上手な人でもこういうことってあるんですか?
水野さん
たくさんありますよ〜! でも、経験です。
こうなってもやり直しが効くってことを知ってたら焦らずに済むでしょ?

一周、縫い終わりました!

襟のカーブに沿って切れ目を入れる

縫い代を折り返す時に襟はカーブを描いているので布がダブつかないように等間隔に切れ目を入れます。

ザクっといきましょう。

え!結構ざっくり入れますね!怖い怖い。切るとこ間違えたら終わりじゃないですか。
水野さん
洋裁は度胸が大事なんですよ。
いかなきゃいけないところはどっしりと、細かいところは繊細に。

恐る恐る…

全ての切れ目の入れ終えたら、見返しを折り込んでアイロンをかけます。

生地を擦らないようにアイロンをかける

まつり縫いをする

見返りの下をまつり縫いで縫いつけます。

まつり縫い

まつり縫いのお手本を見せてもらう

私「ムズカシッ!」

水野さん
1センチ進んで上を取る。1センチ進んで下を取る。
??? はああ…どうしよ…。
同行スタッフ
ついに限界が来たか?
水野さん
一旦、あめちゃん食べる?(笑)

あめちゃんでエネルギーチャージ。 おかげで、ちょっぴり落ち着きました。

 

袖をつける

袖をマチ針でとめ、縫う

袖山(肩の中央)をまずはマチ針でとめます。

今更なんですけど、マチ針の留め方がいまいちわからないんですよね…
水野さん
印の点と点を合わせて、小さくとめてあげてください。
小さく止めてあげたほうがしっかり留まるんですよ。
針の幅をたくさん使って止めたほうが、なんとなくしっかり留まる気がしていたけど逆なんですね!

次に両端をとめます。

端から、袖を縫いつけていきます。

両袖を縫いつけたら、服の形が見えてきました。

なるほど!
一本取りか、二本取りか

縫い糸一本だけで縫う方法を一本取りといいます。一本取りは縫い目が目立たない利点があります。
縫い糸二本で縫う方法を二本取りといいます。二本取りは丈夫に縫うことができます。
どの方法で縫うか、というのは「ここは目立たないから二本取り」「生地が薄いから一本取り」など、バランスを考えて自分で選択していくものなんだそうです。

袖下を縫う

脇から順にマチ針を刺していきます。
ここまでくると、マチ針もお手の物。最初のものと見比べても、同じ人がやったとは思えない…!

  • 方向がバラバラで迷いがみえる
  • ピシッ

脇を縫う

袖口を縫う

袖口を折り返して、折り目をつけるためにアイロンをかけます。

水野さん
今回は、せっかくだから特別に好きな色の糸を使ってみようか!
わーい!かわいい!何色にしようかな。

いろんな色の糸がかわいい

私は生地の色味に合わせて緑色を選びました。

スリットを縫う

裾から縫い始め、スリットの縫止りは返し縫いをします。

完成!

 

本当にシャツが縫えちゃった!

なんか照れくさいけど嬉しい

2019年4月からは、今回体験した講座の「初級編」として袖が付かないフレンチスリーブタイプのシカクイシャツの講座を開催してます。

ほッと編集後記 ほッと編集後記

今回のワークショップで「玉結びのトラウマ」が解消し、本当に嬉しかった…!
シャツをつくるというので、洋裁の技術や知識が多少なり必要だと思っていたが、裁縫に苦手意識を感じていた私でもつくることが出来ました。自分一人では出来なかったことが、ワークショップに参加することで出来るようになり、その世界の入り口が開く。裁縫に対して抱いていたマイナスの感情がプラスに変化して、ほんの少し世界が豊かに変わりました。これぞ、ワークショップの醍醐味ですね。


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