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気になるプロダクツvol.1【浜名湖の色を染料に】

浜松ものづくりプロジェクト運営事務局

気になるプロダクツvol.1【浜名湖の色を染料に】
気になるプロダクツvol.1【浜名湖の色を染料に】

浜名湖の“あるもの”を染料にした、
優しい色合いが素敵な草木染め

ファブリック鈴忠

このバックの染料の元はなんと「アオサ」。
アオサとは日本人には、味噌汁の具などにして食べられたりしている食用でおなじみの、浅い海に生息する海藻の一種である。

草木染工房のファブリック鈴忠さんでは、浜名湖でとれるアオサを使った「海藻アオサ染め」を製造販売している。「海藻アオサ染め」の商品レパートリーは豊富。ハンチング帽や肩掛けバッグ、ストールなどの製品がある。

アオサ染めの特徴となるのが、その優しい淡い色合い。
これは、アオサならではのこと。普通の染色によく使われる植物に比べ、アオサは乾燥させた時に色素が残りにくいため、このような微妙なニュアンスの染色が可能になる。

ファブリック鈴忠さんは、今でこそ布の生産は行なっていないが、草木染工房になる前に鈴忠織布という織屋を営んでいた。製品に使われる布は鈴忠織布で織られたものを使用している。

STORY

ファブリック鈴忠さんで代表を務める鈴木忠和さんにお話を聞いた。

鈴木さん
アオサで初めて染色した時は、どんな色が出るのだろうとワクワクしました。
色を出すのに随分苦労はしましたが、(草木染めで試行錯誤する)毎日が楽しいです。
海藻アオサ染めで浜名湖のPRができれば嬉しい。
ファブリック鈴忠

近年、人的要因で海水に含まれる肥料分の濃度が増え、アオサの大量繁殖が問題になっているのはご存知だろうか。 浜名湖でもアオサの異常繁殖は様々な問題を引き起こしている。例えば、湖岸に打ち上げられたアオサが悪臭を放つ。また、漁網に絡むなどの被害も出ている。 こうした問題もあり、毎年夏に浜名漁業協同組合によってアオサの撤去作業が行われている。

普段はもみじや柿渋、竹や杉などを染料に草木染めを行っている代表の鈴木忠和さんは、この問題を耳にし「アオサで染色できないか」と発案したのがきっかけとなった。

県水産技術研究所浜名湖分場と浜名漁業協同組合のご支援を頂き、アオサ染めをしたが、当初は普段扱う植物との違いに驚いた。青々としたアオサ自身の見た目に反して抽出できる色素が薄く、最初は思うように色が出なかった。素材として保存するために乾燥させるのだが、乾燥させると青々とした緑色は消え白くなってしまっていた。安定して着色できるようになるまで試行錯誤を繰り返し、ようやく色が出せるようになり正式に製品化。工房やイベント会場などで販売を行っている。

近年、人的要因で海水に含まれる肥料分の濃度が増え、アオサの大量繁殖が問題になっているのはご存知だろうか。 浜名湖でもアオサの異常繁殖は様々な問題を引き起こしている。例えば、湖岸に打ち上げられたアオサが悪臭を放つ。また、漁網に絡むなどの被害も出ている。 こうした問題もあり、毎年夏に浜名漁業協同組合によってアオサの撤去作業が行われている。

 

普段はもみじや柿渋、竹や杉などを染料に草木染めを行っている代表の鈴木忠和さんは、この問題を耳にし「アオサで染色できないか」と発案したのがきっかけとなった。

 

県水産技術研究所浜名湖分場と浜名漁業協同組合のご支援を頂き、アオサ染めをしたが、当初は普段扱う植物との違いに驚いた。青々としたアオサ自身の見た目に反して抽出できる色素が薄く、最初は思うように色が出なかった。素材として保存するために乾燥させるのだが、乾燥させると青々とした緑色は消え白くなってしまっていた。
安定して着色できるようになるまで試行錯誤を繰り返し、ようやく色が出せるようになり正式に製品化。工房やイベント会場などで販売を行っている。

ファブリック鈴忠

その他の商品やサービス

ファブリック鈴忠

海藻アオサ染め以外にも、様々な植物で染色を行う鈴木さん。

代表的な製品は「浜名湖 湖北五山染」。
湖北五山とは奥浜名湖地域の国指定重要文化財をもつ「龍潭寺」「方広寺」「宝林寺」「摩訶耶寺」「大福寺」の5つの寺院のことを指す。
「浜名湖 湖北五山染」は5つの寺院から樹木をいただき、それを原材料に染料を抽出して染めたものである。

龍潭寺の「サツキ」、方広寺の「半僧杉」、宝林寺の「竹」、摩訶耶寺の「藤」、大福寺の「銀杏」の5種類の植物を用いる。

ファブリック鈴忠

染色の温度や媒染方法、染色液の濃度などにより染め上がりが違うため、一点モノとして楽しむことができる。

 

この二枚の布は、同じ龍潭寺のサツキから染められたものだが、ここまで色の幅を出すことができる。

ファブリック鈴忠

「はままつ出世城はんかち」シリーズ

「浜名湖 湖北五山染」の他にも、小国神社の「紅葉」や浜松八幡宮の「雲立の楠」などの神社仏閣の樹木で染めた製品がある。

 

「はままつ出世城はんかち」シリーズでは、明治大正時代の浜松生まれの俳人、松島十湖(まつしま じっこ)の詠んだ句「はままつは出世城なり初松魚」にちなんだデザインのマークの入ったジャガード織りの布に、三方原大地の「赤土」、浜松の花「みかん」、浜松城の「桜」など浜松の名物を原料とした染色を施した。

ちなみに、みかんからは美しい萌黄色(春に萌え出る草の芽ような黄緑)を出すことができるが、みかんの皮ではなく、みかんの枝や葉から染料をつくる。

ものづくりのいろは

ファブリック鈴忠

銀杏、もみじ、竹の葉など

ファブリック鈴忠

もみじの染料

ファブリック鈴忠

媒染液

あらゆる草木から染料をつくりだす草木染め。
草木染めの場合、染料は植物を煮出してつくられる。
アカネ、アイ、ベニバナ、ムラサキ(紫根)などが代表的なものとしてあげられる。

 

その染まり具合は染色するときの温度や染色液の濃度などでも異なる。

 

ところで、顔料と染料の違いを知っているだろうか。
顔料といえば、絵の具などが代表的だが、簡単にいうと顔料とは鉱物をすりつぶしたものである。
絵の具などは膠(にかわ)や油やゴムなどに混ぜ合わせて紙などに顔料を定着することで描画する。
顔料は不溶性であり、水や油に完全に溶けることはない。
対して、染料は水に溶けるもので、染料の分子はだいたい水の分子の三倍程度の大きさで非常に小さく、そのため布の繊維の深さまで染み渡る。

 

また着色に関しても、絵の具での着色は紙や布などの表面に顔料をくっつけているのに対し、染色とは色素が表面ではなく分子レベルでくっつくことで色がつく。
そのため、一度色素が定着したら落ちづらい。
私たちの衣服を洗濯しても色がそのまま残っているのはこの染色のメカニズムによるためである。

 

分子レベルで吸着して染めるため、分子の結びつきやすさが色の染まり具合に影響する。
どのようなものにどのような染料で染色するかで染まり方も異なるのである。
草木染めでは、シルクなどの動物繊維は染まりやすく、その他の綿や麻などの植物繊維は色素が定着しにくい。

そのため、動物繊維の構造に近づける方法として、濃染処理をしてカチオン化する。
そして、定着させる処理として媒染を行う。定着していない色素は、水で洗うと染料が水に溶け出してしまい染まらない。
媒染は媒染液を火にかけ、染色するものを媒染液に浸して行う。
媒染には、色素の定着のほかにも、化学反応による発色の目的もあるので、媒染液の種類によって同じ種類の染料でも染まり具合や色が変化する。
染料や媒染液、温度、濃度の掛け合わせにより多彩な表情を生み出すことができるのである。

 

製品を購入したい方は

ファブリック鈴忠

これらの製品はファブリック鈴忠さんの工房内にあるショップにて購入することができます。

ファブリック鈴忠(ふぁぶりっくすずちゅう)

〒431-3112
静岡県浜松市東区大島町634
TEL/FAX : 053-434-4346


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