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木の建物でくつろぎの時間を

浜松ものづくりプロジェクト運営事務局

 

くつろげるのには理由がある!素敵な癒しスポット

「なんだろう?この建物。すっごく居心地がいい!」
そう感じる建物に出会ったことはありますか?

建物の色味や香り、空間に及ぼす要素はたくさんありますが、なにでその建物がたてられたのかも居心地を決める重要な要素ですよね。
今回は「」というものに着目してみました。
浜松の木材といえば、天竜杉や天竜ひのきを頭に浮かべる人は多いのではないでしょうか。
杉やひのきといえば、香りが良くリラックス効果は抜群
今回は、浜松産の木材でつくられた癒しの空間をテーマにおすすめスポットをご紹介します!

 

最大高さ5m!天竜杉の天井【スターバックス 浜松城公園店】

浜松城公園に新しくスタバができるらしい!と話題になっていたスターバックス 浜松城公園店。
2018年の4月にオープンし、今では浜松市民の定番のカフェです。

この店舗は「スターバックス リージョナル ランドマークストア」というその地域の伝統工芸や文化、産業の素晴らしさを通じ、その地域への絆を感じられるように創られた店舗なんだそうです。

地域の名産品も店舗には取り入れられており、その一つが天竜杉です。
最大5mの高さのある天井には天竜杉が使われています。

暖かな陽光と暖色の木材が織りなす空間が素敵です。
窓外に見えるのはグリーンの芝生が綺麗な公園。

客席のクッションは遠州織物
浜松産がこうして随所に取り入れられているのは地元民としても嬉しい。

ここの建物で使われた木材を納材した永田木材さんによると天竜杉のほかにも浜松の木が使われているそうで…
例えば、サルスベリの木でできたこの手すり。

すべすべで手触りがきもちいい。

なんと、このサルスベリ浜松城公園にもともと生えていた木なんだそう。
この建物を建てる際に伐採した木を活用しているそうです。
「猿が登ろうとしても落ちる」くらいすべすべとして、手触りのいいサルスベリ。 実際に触ってみましたが確かにすべすべで木のぼこぼこっとした手触りがなんだかいい感じでした。このサルスベリが材料として用意されていたものではなく、伐採された木が有効活用されたことを知ってから眺めるとまた感慨深いものがありますね。
ちなみにですが、サルスベリの木に猿は登れない、ということはなく、スルスルと上手に登って行くそうです。

このおしゃれなオブジェも浜松城公園の木
アラカシタブノキという二つの木を2mm〜3mm幅 (薄い!) に製材したとのこと。

アラカシはいわゆるどんぐりの木の代表的なもので、タブノキは樹皮の粉末がお線香の材料になる木らしいです。
公園の木もちゃんと観察すると、いろんな種類の木があるんですね。

このオブジェ、なんだかコーヒーのマグから立ち上る湯気のように見えてきました。柔らかい螺旋が、眺めていて気持ちいいです。

室内と外を繋ぐウッドデッキをご紹介。晴れた日はかなり気持ちがいい!
靴底が板をたたく音が開放的な気分を盛り上げてくれます。

天竜杉のベンチ

ウッドデッキのベンチにも天竜杉が使われています。
木のベンチに触れたとき、体感温度がやはりプラスチックや金属のものより冷たくないので、すぐ体温に馴染むところが木のぬくもりと表現される理由のひとつなのかなと感じました。

このデッキの木は植えられたものではなく、もとからそこに生えていた木なのだそうです。
右の写真は、ウッドデッキの穴に足を取られないようにつくられたカバーなのですが、これもまた大きな植木鉢のようでとても可愛いですね。

ケーキに興味津々のリス

周辺の木々にはリスがいます。運が良ければウッドデッキ部分にも現れます。お子さんは喜びそう!

店内からは浜松城が見えますよ!

天井の板張りが「無理のない」オレンジ色の光が注ぐ空間をつくっていて、店内にいると明るく暖かく感じました。
この「無理のない」というのがポイントだと思うのです。これは木の存在感の不思議な魅力で、決して出しゃばりな存在感ではなく、気づいたらそこに寄り添ってくれているような優しい存在感なんですよね。
これがペンキで塗ったオレンジやコンクリートのような他の無機物でつくられた天井だったら、やっぱり圧迫感があるように感じてしまうのではないかなと思いました。

スターバックス 浜松城公園店

住所 : 430-0946 静岡県 浜松市中区 元城町100-2
営業時間 : 08:00~21:00
定休日 : 不定休
電話番号 : 053-450-6060

 

クラフト感のある井伊材のあたたかみ【ぬくもりの森】

浜松市西区にある「ぬくもりの森」が平成30年4月にリニューアル!
リニューアル時に追加されたエリアは二ヶ所あり、この二つの建物は浜松産の木材でつくられているのをご存知ですか。

使用されているのは、「井伊材」というブランド木材。浜松市北区引佐町で育った木です。
大河ドラマでも井伊の木材が取り上げられましたが、今も引佐は良質な木材の産地なんですよ。

Geratelia Piccolo Picchio(ジェラテリア ピッコロピッキオ)

36種類の手作りジェラートの楽しめるジェラート屋さん。
赤と緑のパラソルが印象的なこの建物。

このウッドデッキに浜松市北区引佐町の木材「井伊材」が使われています

切り株風の丸太の椅子がかわいい!

井伊材の目印の井桁(いげた)のマークもばっちり発見

ぬくもりガレリア

これまで解放していなかったゾーン「ぬくもりガレリア」。

ガレリア(gelleria)はイタリア語で回廊の意味。
ガレリアというと馴染みがありませんが、英語でいうとギャラリー。
ちなみに、なぜ回廊という言葉が、画廊の意をもつようになったのか?
イタリアのフレンツェのメディチ家は多数の美術家のパトロンとして有名ですが、そのメディチ家が回廊にコレクションを並べ、市民に開放したことを由来に「貴族階級が絵画を邸宅に飾る部屋」の意味を持つようになり、それが転じてギャラリーは美術館と同義の言葉として定着していったようです。

ぬくもりガレリアは、

  • SALLOT CLASSICA
  • テラス
  • COVO FANTASIA

以上の三つのゾーンで構成されています。
入ってすぐのお部屋はSALLOT CLASSICA。こちらからご紹介していきます。

SALLOT CLASSICA

創業者の佐々木茂良氏が実際に住んでいた部屋を建築ギャラリーとして開放。 建築施工アルバムなどでぬくもりの森の建築について学ぶことができます。

ところどころにあるヴィンテージ小物がかわいい

テラス

開放的なテラスでお茶を楽しむこともできます。

上からみるぬくもりの森はいつもと違った表情を見せてくれます。
テラスは少し腰掛けながらゆっくりするのにおすすめです。

COVO FANTASIA

コーヴォはイタリア語で洞穴や隠れ家の意味。
今回のお目当てはこのゾーンにあります。

カフェ カシュカシュ

ここで購入した飲み物はテラスやその先のツリーハウスエリアでも飲むことができます。

石のトンネル

カフェ カシュカシュの隣の入り口から石のトンネルへ。
隠れ家にぴったりの長いトンネルは歩いていて、この先に何があるのかワクワクします。

地中海を思わせるような白い壁

ツリーハウスエリア

石のトンネルを抜け、その先にみえてきました、「ツリーハウスエリア」!
ここの机や椅子も井伊材が使われています。

ぬくもりの森らしい柔らかなカーブが特徴的な机

ランプの明かりがほんのりと光っていてかなり落ち着く空間です。

森の妖精さんのお家に招かれたみたいな雰囲気!

井伊材の印もチェック!

ぬくもりの森の建物のデザインは、機械では出せないような有機的なフォルムが特徴的ですよね。
このテイストと木の相性が抜群にいい。ぬくもりの森の全体の世界観はいうまでもなく、机や椅子にいたるまでその空気感を盛り上げるようなディテールは眺めていていろんな発見があり楽しいです。

ツリーハウスエリアにあるカウンターテーブルの木目に合わせたテーブルの端のカーブは触ってみて気持ちよく、素材に合わせてできた曲線美を感じました。

ぬくもりの森

住所 : 431-1115 静岡県浜松市西区和地町2949
営業時間 : 10:00 ~17:00
定休日 : 木曜日(詳細は公式webサイト店舗カレンダーより確認可能)
電話番号 : 0053-486-1723
入場料 : おひとり300円 小学生以下無料

Geratelia Piccolo Picchio(ジェラーテリア ピッコロピッキオ)

営業時間:10:00~18:00
Tel:053-489-3010

ぬくもりガレリア

営業時間:10:30(受付10:00)~16:30(最終入場)
ぬくもりガレリア入場料:おひとり300円 小学生以下無料

 

天竜杉のナチュラルな木肌が優しい空間【あったかキッチン まあるいおさら】

愛知県の豊橋市にあるあったかキッチンまあるいおさら 。「安心・安全で身体に優しい食事を、実家にいる時のようにくつろぎながら楽しむ」そんな素敵なテーマを持つレストランです。

建物は木造建築で、三河材や天竜杉を使用しています。

木肌が織りなすナチュラルな空間がいい感じ♪ 塗装剤もクリアで、木のもつ本来の色合いが楽しめ、心が安らぎます。

1Fのテーブルは天竜のひかべ家具製作所、2Fのテーブルと椅子は長野県の北沢家具製作所がつくったそうです。

店内の椅子は生涯で500種類以上の椅子をデザインした巨匠、デンマークのハンス・j・ウェグナーのものを使用しているそうです。 私が座ったのはアームチェア PP58という椅子で、浅く座るもよし、深く座るもよしと自由度の高いデザインでつくられています。食事や作業がしやすく、かつ、リラックスしやすい椅子といわれているそうです。

さらにフロアスタッフさんの制服は100%オーガニックコットン使用なんだそう。細かな要素が組み合わさって癒しの空間になっているんですね!

二階にはレストランで使用されている森修焼(しんしゅうやき)のおさらや木真真工房(きままこうぼう)でつくられたかわいい木のおもちゃなどの販売コーナーもありましたよ。

3つの団らんで楽しむ食事

まあるいおさらを経営しているのは株式会社渥美フーズ。
新鮮で安全にこだわった食品を取り扱っていてスーパーマーケット事業や飲食店の経営をしています。
浜松にも「ビオ・あつみ エピスリー浜松」という店舗があります。
オーガニックだけでなく、生産者や製法にも注目し、食のスペシャリストが商品をセレクトするスローフード店だそうで、化学製法や添加物、機械で大量生産される製法に頼らない地球にやさしい昔ながらの製法にこだわった品揃えが魅力なんだそうです。

もちろん、ここで提供される料理もそうしたこだわりによって選ばれ調理されたもの。
たっぷりの野菜と新鮮で旬なメニューを味わうことができます。

時間帯や平日休日によっておもてなしが変わるまあるいおさら。印象的な円形のカウンターが厨房とフロアを繋ぎます。

3つの団らんとは

  • 井戸端ランチカフェ 30種類の野菜が食べられるカラフルベジタブルビュッフェが魅力
  • 団らん夕ごはん食堂 炊きたてのあったかご飯とおかずがうれしい選べる定食をリーズナブルな価格で楽しめます
  • 休日ごちそう食堂 「港市場直送便」で届く海産物などを中心にちょっと豪華な食事を楽しめます。

日替わり定食は山の定食、海の定食、まあるいおさら定食の3種類。
毎週届く食材によってメニューも変わります。

10月だったのでかぼちゃのチーズケーキでした!

同じ天竜杉を使用したスターバックス 浜松城公園店とは、また違った雰囲気が素敵です。どんなニスを使うのかや壁の色などの要素によって感じる空気感が変わりますね。
木肌をそのままで見せる使い方はナチュラル感や清潔感があり、お店の方針にぴったりだなと感じました。
また、空間に対するこだわりも随所に発見しました。お店で使う割り箸が端材でつくられたものだったり、お料理を運ぶトレーも木のトレー、お会計伝票を入れるケースも木でした。
トレーやお会計伝票のケースなんかはプラスチック製であることの方が多いですが、やっぱり受ける印象が違う んですよね。
手触りや温度感、香り など微妙な違いを意識せずに感じ取っているんでしょうね。

あったかキッチン まあるいおさら

住所 : 441-8103 愛知県豊橋市山田三番町66
営業時間 :
 井戸端ランチカフェ 平日 11:00~15:00 (LO 14:30)
 団らん夕ごはん食堂 平日 17:00~21:00 (LO 20:30)
 休日ごちそう食堂 土日祝 11:00~21:00 (LO 20:30)
電話番号 : 0532-37-1177

 

吉野スギ×天竜スギ、木をふんだんに使った落ち着くカフェ空間【あだち珈琲店】

浜松駅・南口(新幹線改札側)より徒歩5分のところにある「酒屋あだち・あだち珈琲店」さん。かつては酒造も手がけていた酒屋あだちのご主人が地酒から自然派ワインまで、こだわりをもってセレクトした商品がお店に並びます。

正面の酒店から左にある通路を通り大きな木の扉を開けると、現れる素敵な空間「あだち珈琲店」
節の少ない木目の美しさが特徴の吉野スギでできた天井は温かみのある空間を作り出しています。

床材も木材ですが、天井より少しブラウンみの強い色合いで素人ながら、安心するような感じを受けました。
注目ポイントとして、カウンターと机にポイントがあります。
なんと、カウンターと机は一枚の無垢木材で作られているんですよ。

本当だ!木目が繋がっている!

こちらのキッチン上の棚に使われているのは天竜スギです。
木目が印象的に使われていて素敵ですね!

レトロかわいいインテリア

店内にある棚にはレトロなグッズがたくさん。
酒屋さんらしい升や古いそろばんなどもありました。お店の移転時に発見したそうですよ。歴史が感じられていいですね。
カメラのコレクションもありましたよ。本棚には絵本の他に雑誌、文庫本、漫画などが揃っていました。
ひとりで来て読書を楽しむもよし、お子さんと来ても楽しめそうですね。大人はレトロなものに触発されて、昔話が弾み楽しい時間が過ごせそうです。

ドリンクだけでなく、軽食も楽しむことができます。 おすすめなのが、週末限定スウィーツ!しかも、数量限定! 過去には、和栗モンブランやココア&抹茶のマカロン、いちごとアイスがトッピングされたガトーショコラなど美味しそうな旬なスイーツを楽しむことができますよ。 あだち珈琲店のwebサイト内のブログより週末限定スウィーツのチェックができます。

あだちブレンドとミルクティーを注文

一杯一杯サイフォンにてドリップした珈琲が自慢のあだち珈琲店。
サイフォンとは、気圧によってお湯を移動させて、珈琲をドリップする器具で、高温でじっくりドリップするため、濃厚で旨みたっぷりの味わいになるのだとか。

吉野スギと天竜スギ、同じスギですが特徴によってその見せ方が違って面白かったです。

樽や桶に使われることの多い吉野スギを使った天井は、吉野スギの節の少ないという特徴を生かして、ノイズの少ない圧迫感のない抜け感のある天井に感じました。
節は多いけれど、木材の幅が比較的広く取れる天竜スギを戸棚に使うことによって、その木目の有機的なフォルムがいいアクセントになっていて、適した材を適した箇所に配置するという「適材適所」を感じることができました

酒屋あだち・あだち珈琲店

住所 : 〒430-0926 静岡県浜松市中区砂山町1111
(※ 上記住所は新地番のため、カーナビやグーグルマップでは表示されないことがあります。検索は旧地番185-1で 検索していただくと表示されます。)
営業時間 : 9:00~19:00
定休日 : 日曜日、祝日
酒屋あだちTEL : 053-453-0332
あだち珈琲店TEL : 053-489-3231

ほッと編集後記 ほッと編集後記

席につき、ほっと一息ついてからまわりを見渡し、さらにふーっと身体の力が抜けていく。
そんな瞬間が今回の取材では多かったような気がします。

取材を通し、木のぬくもりについて考えを巡らせていたのですが、ふと自分の体験で思い出しました。
私が木の心地よさを意識したのは小学校の図書室の机だったように思います。普通の教室の机は板の部分が傷つかないように合板加工がされていました。そのため、あまり木の机に触れる機会が少なかったのですが、図書室の机だけは木で出来ていました。なぜか落ち着く図書室の机。その当時は理由はわかりませんでしたが、今考えると木のぬくもりを無意識に感じていたのかなぁと思いました。

開放的な空間でも、隠れ家的空間でも木の存在感はやさしく全体を包んでいるような感覚がどこの建物にもありました。
言葉に言い表すのは難しいですが、確かにぬくもりを感じました。
木のぬくもりって不思議ですね。


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